ウレタンは本来「耐油性の素材」を目的に開発された製品です。
その後、完成した素材の特性を色々調べる内に、耐摩耗性、引き裂き強度等の機械的強度に優れている事が後で判ったという経緯があります。
含油粉体にはピッタリのジョイントです。今では「ウレタン」と言えば「耐摩耗」と返事が返ってくる程ですが、耐油性に優れる事はあまり知られていません。
エーテル系に比べ機械的強度が高い エステル系は水分に対してやや弱い傾向があります。
水分をタップリ含んだ製品が、常時通過する様な行程には適していません。利用状況にもよ
りますが、多少の水分を含む行程での利用には問題ありません。時々水洗いを必要とする場合
は、エヤーで吹き飛ばし自然乾燥するか、乾いた布で水分を拭き取ればすぐ利用できます。
水分の少ない粉体程 抜群の力を発揮します。
耐水性に優れています。大手化学メーカー様で「エーテル系ジョイント」を御利用戴いて驚異
的な結果が出ています。既製品(酢酸ビニール+コットン補強)が4~5 日から3 ケ月で交換していた物が当社の「エーテル系ジョイント 0.5 ㍉ 90°品」で1 年を経過し現在も利用中です。
最も損傷の激しい行程に設置され、設備に手を入れる事も考えておられた様ですが、その必要もなかったようです。
ウレタンジョイントは、熱可塑性の素材を溶着加工した製品です。高温の行程での利用には適
していません。
「80℃位での使用はどうか?」とお問い合わせ戴く時もあります。素材メーカーに問い合わせしましたが、要は粉体がジョイント内を通過する状態にもよりますので、一概に申し上げられません。この様な場合は一度御連絡下さい。
比較的 温度の低い行程で利用戴きますと、抜群の力を発揮します。
直接日光や風雨の当たる「屋外での利用」には適していません。屋内で水分の少ない粉体、粒体では驚く程の力を発揮します。屋内で長時間直射日光を受けるような工程では「日除け」等の工夫をして戴きますと耐久性が大きく伸びます。上手く活用しコストダウンにお役立て下さい。